RSS2.0
世界を見渡すと、民族対立や宗教対立が混ざり合い、混沌とした情勢になって
います。これから世界がどう向かって いくのか不安がよぎりますが、消費経済
においては、ある一つの方向に向かっていることは確かなようです。
エコ商品を積極的に購入する消費者をグリーンコンシューマーとも呼びますが、
このグリーンコンシューマーの広がりが地球や社会に優しい、さまざまな消費のスタイルを生み出しています。
たとえばロハス＝ライフスタイル・オブ・ヘルス＆サステナビリティやフェア
トレード、あるいはCSV＝クリイエイティング・シェアード・バリューといった考え方です。
そのなかで近年、注目を集めているのが「エシカル消費」です。エシカルとは、
日本語で倫理的を意味する英語。倫理的と言われてもなかなかピンときませんが、
この７，８年、新しい消費のあり方として注目を集めています。
自分たちだけが健康的でサステイナブルな商品を選んで消費するだけではなく、
生産者やその街全体が豊かに持続できることを考えた消費のあり方で、人として
正しい、すなわちエシカルな消費をして、一緒によりよき社会をつくっていこうという考え方です。
またエシカル消費とエシカル商品は、人口減少に悩む都市や地域再生の切り札としても注目され、空洞化した
市街地が活性化するなど、「希望の消費」の1つとして話題となっています。
根付き始めたエシカル消費とは何か。また社会にどのようなインパクトを与えていくのか、探っていきます。
